癒し系最強のカピバラさん。今回はその意外なる生態についておさらいしてみます。
野生の習性を知るとまた、カピバラの見方も変わってくると思います。
野生のカピバラはどこにいる?その生態は?
動物園で見ることの多くなったカピバラですが、野生のカピバラは、南米アマゾン川流域などに生息する世界最大の齧歯(げっし)類。
ネズミの仲間なんですね。齧歯類ということで、一生歯が伸び続けます。
そして湖や川近くのジャングルにすんでいる草食動物です。
朝夕に活動し、川辺で水中の草や木の葉などを食べて過ごします。
天敵はアナコンダ、ワニ、ジャガーといったところ。
カピバラのあくび@阿蘇ファームランド
上下に鋭い前歯がありますね。
カピバラの体の特徴と意外な特技
カピバラの体の大きさは体長100-130センチメートル、体重35-60キログラム程度にまで成長します!ちなみに、カピバラという名前は「草原の主」という言葉が派生してできたそうですよ。
カピバラの体はタワシのような硬い体毛に覆われています。
子供のころは柔らかく色も濃い茶色なのですが、大人になると固く色も薄くキツネ色になります。
そして意外に知られていないのが、泳ぎが得意なこと。前足後足には水かきがついています。
ジャガーなどの天敵から身を隠すために5分以上もの潜水ができるそうです。
いつもスローなカピバラからは想像もできないほど運動能力は高いようですね。
「なんで水族館にカピバラがいるのー!?」と疑問に思われた方も野生のカピバラは水辺に生息していることを知れば、納得いただけるんじゃーないでしょうか。
カピバラといえば「家族愛」
もう1つ意外に知られていないのが、カピバラの家族愛と団結力の強さです。
野生のカピバラは水辺の草むらに直接仔を1匹から7匹産むそうです。1頭のオスと複数のメスとその仔からなる10頭ほどの群れで生活し、集団で子育てを行います。乾季になると水場を求めて大移動を行ない群れを形成します。そう、カピバラ界は一夫多妻制なんですね。(素晴らしい!)
カピバラ家族ゾロゾロ…
お母さんおなか減ったよver.@阿蘇ファームランド
ちなみに、カピバラの性格は非常に穏やかで優しい、人間にも懐くそうですよ。
最後に私が撮影したお気に入りのカピバラ家族写真をご紹介します。
カピバラ家族 寄りかかりver.@埼玉県こども動物自然公園
仔カピが中カピに寄りかかり、中カピは大カピに寄りかかっています^^
※写真は筆者撮影