■カピバラと温泉!?
冬になると、よくテレビで温泉に入っているカピバラの映像を見かけます。「なんで、温泉なの?」と不思議に思われる方も多いのではないでしょうか。実はこのカピバラ温泉のはじまりは、意外なエピソードがあるんです。
32年前の冬、伊豆シャボテン公園の飼育員が展示場をお湯で掃除していたら、お湯だまりでカピバラがほっこりしていたそうです。その姿を見た飼育員が、いつも水を入れている池にお湯を入れたら、寒さに弱いカピバラは喜んで入ってくれるのでは?と考え、池にお湯を入れてお風呂を作りました。その結果、飼育員の予想通り、カピバラはお風呂に気持ち良さそうに入ってくれたそうです。つまり、飼育員さんの柔軟な発想で、カピバラ温泉は始まったのでした。
■贅沢な温泉が続々登場
動物園によって、いろんな温泉が登場しています。そのうち、いくつかここで紹介します。どれも趣があって、すばらしいです。
ゆず湯@伊豆シャボテン公園
春も近づくと菜の花を入れることがあります。黄色い花がとっても綺麗!カピバラは草食なのでお風呂に入りながら葉っぱをもしゃもしゃ食べちゃいます(笑)
打たせ湯とヒノキの贅沢なお風呂。うらやましい限りです。なんとも気持ちよさそうな表情ですね。
目を細めて、じーっとお湯に打たれ続けるカピバラ家族。修行でしょうか・・・。
■カピバラと一緒に温まりたい!
温泉に入って、気持ち良さそうに温まっているカピバラを見ていると、一緒に温まりたくなってきます。(冬の動物園ですから、見ている方も寒いのです。)さすがに混浴はできませんが、温泉に入るカピバラを見ながら、足湯や手湯ができる動物園もあるんです。
例えば、那須どうぶつ王国では、アクリル板を挟んで、足湯を楽しみながらカピバラの温泉姿を見ることができます。足湯のお湯は温泉なので、足先からポカポカになります。また、長崎バイオパークでは、手湯を楽しみながらカピバラの温泉姿を見ることができます。寒さでかじかんだ手には、手湯は最高ですね。
源泉かけ流しで足湯をしながら、ガラス越しにカピバラの温泉姿をみることができます。美肌効果で人間もカピバラもお肌ツルツル!?
寒い日こそ、心温まるカピバラのほっこりした姿を見に行き、見ているこっちもほっこりするのもいいもんですよ。お試しあれっ!